手紙の行方

以前にも書いた、私の母方の祖母の話。

いろいろあって現在、音信不通。

私自身は、ずっとおばあちゃん好きだったし
今の、子どもも生まれて家族みんな元気にしてるよ、ってことも伝えたくて
年賀状だけは一方的に送っている。
年賀状には、近況がわかるように
子どもたちの写真、家族全員の写真も入れてるし、子どもたちの年齢も書いてる。もちろん家族全員の名前、そして住所。

ただ、祖母の家は今まで私が知っている所には無い。

音信不通のきっかけとなるイザコザが起こったあと、祖母の家を訪ねたら
表札は全く別の名前に変わっていた。

もし引っ越していて、郵便局に転居届が出されていたら転居から一年は引っ越し先に転送してもらえる。
宛先不明なら戻ってくる。
そのまま、今までの知っている住所に年賀状を出した。
無事転送されたら、新住所から返事も届くかもしれないし。

一縷の望みをかけて投函したけど

返事は来なかった。

でも、宛先不明で戻っても来なかった。

ということは、祖母の元に年賀状は届いたということかな。

翌年。
また、年賀状を出した。
今までの住所。
転居届は一年がリミットだから、
そのままなら戻ってくるはず。

でも、戻ってこなかった。
もちろん返事もなかった。

…今、新しく住んでいる人が個人的に祖母に届けてくれているのか?
でも、住所は合っているとは言え、表札の名前が違うのに郵便屋さんはそのまま届けてくれるものなのか?

とにかく“宛先不明”ではないようなので、
その次の年も年賀状を出した。

年賀状に印刷されたコメントの他に
手書きのコメントを一文添えて、子どもの成長とか近況を知らせていたけど。

だんだん、それも伝わっているのかわからないし
とは言え年賀状を出さなくなるのは悲しいし
コメントは添えず出すようになった
なんとなく

2020年正月の分も
戻ってこなかったし返事はなかった。

さて、この年賀状は一体どこに行ってるんだろう
誰が読んでるんだろう

もしや
祖母の家の今の住人が
毎年見てたりして

楽しみにしてくれてたら
それはそれで嬉しいけど

また来たよ…
って思われてたらちょっと悲しいよなぁ
ていうかご迷惑お掛けしてます、やけど

2021年の年賀状
届くかなぁ